なんだか素敵じゃない


「丁寧に暮らす」というキーワードから、思い出したことがある。
とても丁寧な暮らしぶりをブログに載せてらっしゃる方の今食べているお餅、「食器を洗った後に使うカゴを思い切ってなくして、洗った食器はすぐに拭いて食器棚にしまうようにしました」という記事を読んだときに考えたことだ無言的時間。「仕事もフルタイムで帰りも遅く忙しいけれど、食器を洗って布巾で拭いてしまうという丁寧な仕事を娘にも伝えていきたい」ということだった。スッキリしたキッチンや、一度拭いた食器を食卓にずらっと並べて少しの間乾かしている写真も、とても美しかった。素敵だ。脱帽だ空中庭園

わたしはといえば、実家に居た頃からずっと食器乾燥機のお世話になっている。その乾燥機をなくしてしまえば、確かに作業スペースはぐんと広くなる灯油 。キッチンもかなりすっきりするはずだし、洗った食器をすぐに布巾で拭いて食器棚に仕舞う自分を想像したら、なぜか割烹着を着けているイメージまで浮かんで、あら、なんだか素敵じゃないレイルウェイ

いやいや。
洗い物をするだけで充分に面倒くさいのに、すぐに拭くとなれば清潔な布巾が何枚も必要だ。その布巾を消毒して手洗いして(洗濯機を使うのには抵抗がある)日に干して完璧に乾かさなければならないとなれば、結構時間もかかるだろう一條單行道。しかも我が家の場合はシンクと食卓が離れているから、拭いた食器の一時置きに使えるスペースも少ない。そう考えたら、やっぱり乾燥機は便利で捨てがたい私小説とエッセイの違いって

それに、食器洗いに関して言うならば、割らないように洗って、充分にゆすいで猪瀬都知事、清潔に乾かして保管すればそれだけで「丁寧な仕事」なんじゃないのかなあ……時間をかけるのが丁寧ってことじゃないよなあ……要は不期而至、どこに重点を置くかの違いだよなあ……
……とかなんとか、丁寧な暮らしができそうにないわたしの脳は、必死に「今のままでいいのだ」という理由を考えるアメリカの給食

それどころか、省スペースの食洗機が欲しいのよ。
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